採用・人材支援
※2026年10月時点の公開データと、編集部の整理にもとづく内容です。対策の効果は業種・地域・求人条件・選考の進め方によって変わり、辞退をなくすことを保証するものではありません。
この記事の結論
若手は複数の会社と同時に話を進めているのが当たり前です。辞退を減らすカギは、「連絡を早く・切らさず・不安を先回りして消すこと」と「入社後の姿を具体的に見せること」の2つです。
- 面接辞退を減らす:応募への返信は24時間以内、面接日は応募から1週間以内、前日にリマインド
- 内定辞退を減らす:内定の連絡は電話+書面ですぐに。入社までに先輩と話す機会と職場見学を用意
- いちばん効くのは:社員の人柄や職場の雰囲気を、応募前から見せておくこと(「思っていたのと違う」を防ぐ)
応募直後・面接前日・面接後・内定・入社前に、そのまま使える連絡テンプレートも用意しました。社内で連絡の手が回らない場合の外部サービスも紹介しています。
30秒診断:うちの辞退は、どのタイプ?
いちばん多いケースを選んでください。
このページで分かること
- 若手が辞退しやすい背景(データ)
- 自社の「どこで辞退が多いか」の測り方
- 辞退が起きる7つのタイミングと、それぞれの対策
- 辞退の理由別の対策
- そのまま使える連絡テンプレート5つ
- 辞退の連絡が来たときの対応と、仕組みで防ぐ方法
目次
若手が辞退しやすい背景
辞退が増えているのは、会社の対応が悪いからだけではありません。若手は早い時期から内定を持ち、複数の会社を比べて選んでいるのが今の就職活動です。
| 2026年卒の就職活動 | 数字 | 採用する側にとっての意味 |
|---|---|---|
| 卒業前年の2月までに、初めて内定をもらった人 | 49.1% | 半数が、本格的な選考時期の前に内定を持っている |
| 6月1日時点の内定率 | 81.6% | 選考解禁の時点で8割が内定済み。あとから出す会社ほど比べられる |
| 卒業時点の内定率 | 98.7% | ほぼ全員がどこかに決まる。「選ばれる理由」がないと辞退される |
※出典:インディードリクルートパートナーズ リサーチセンター「就職プロセス調査(2026年卒)」(大学生・大学院生除く)。表の「意味」は編集部の整理です。
中途採用でも同じことが起きている
転職サイトや転職アプリでは、何社にも同時に応募できます。若手の中途採用でも、「先に連絡をくれた会社」「不安に答えてくれた会社」「働く姿がイメージできた会社」が選ばれやすくなっています。辞退は、選ばれなかったという結果です。だからこそ、選ばれるための行動に変えられます。
まず、自社の辞退率を測る
「最近、辞退が多い」と感じたら、まず数字で確かめましょう。どの段階で何人減っているかがわかれば、手を打つ場所が決まります。
| 数える人数 | 記入例 | 計算する割合 | 記入例の結果 |
|---|---|---|---|
| 応募数 | 20人 | - | - |
| 面接を設定できた数 | 14人 | 面接設定率=設定数÷応募数 | 70% |
| 面接に来た数 | 10人 | 面接辞退率=(設定数−来た数)÷設定数 | 約29% |
| 内定を出した数 | 5人 | - | - |
| 内定を承諾した数 | 3人 | 内定辞退率=(内定数−承諾数)÷内定数 | 40% |
| 実際に入社した数 | 2人 | 入社前辞退率=(承諾数−入社数)÷承諾数 | 約33% |
※記入例は架空の数字です。自社の直近3〜6か月の数字を入れてみてください。
記入例の会社なら、どこから手をつける?
この例では、応募20人のうち入社は2人。面接の段階で約3割、内定の段階で4割が離れています。面接辞退は「スピードとリマインド」で、内定辞退は「面接後のフォローと入社後の姿を見せること」で改善できる可能性があります。応募を増やす前に、ここを直すだけで入社数が変わることも少なくありません。
辞退が起きる7つのタイミングと対策
辞退は、応募から入社までの「会社からの連絡が途切れたとき」と「不安が解消されないまま時間がたったとき」に起きやすくなります。7つのタイミングごとに整理しました。
面接辞退
① 応募の直後(〜24時間)
起きやすいこと:返信が来ないうちに、ほかの会社で面接が決まる
対策:応募の通知を担当者のスマホに届くようにし、24時間以内、できれば当日中に返信。返信の中で面接の候補日を2〜3つ示し、その場で決められるようにします(テンプレート1)。
面接辞退
② 面接日を決めるまで
起きやすいこと:面接日が2週間後など遠く、その間に気持ちが冷める
対策:応募から1週間以内に面接ができるよう、面接官の予定をあらかじめ押さえておきます。平日の夕方や土曜、オンライン面接など、在職中・在学中の人でも参加しやすい選択肢があると決まりやすくなります。
面接辞退
③ 面接の前日〜当日
起きやすいこと:日にちを忘れる、場所がわからない、緊張して行くのをやめる
対策:前日にリマインドを送り、場所の地図、持ち物、服装、当日の流れ、担当者の名前を伝えます。「私服で大丈夫です」「15分くらいの気軽な面談です」とひと言あるだけで、行くハードルが下がります(テンプレート2)。
選考辞退
④ 面接の最中
起きやすいこと:一方的に質問されるだけで、会社の魅力が伝わらない。面接官の印象で志望度が下がる
対策:面接は「見きわめる場」であると同時に「選んでもらう場」です。応募者が質問できる時間を長めに取り、職場を案内したり、年の近い先輩と話す時間をつくると、入社後の姿がイメージしやすくなります。面接官の態度や言葉づかいも、会社の印象を大きく左右します。
選考辞退・内定辞退
⑤ 面接のあと〜結果の連絡まで
起きやすいこと:結果の連絡が遅く、その間にほかの会社に決める
対策:面接の当日中にお礼を送り、結果の連絡日をはっきり伝え、その日までに必ず連絡します。面接で話した内容に触れたひと言を添えると、「ちゃんと見てくれている」と感じてもらえます(テンプレート3)。
内定辞退
⑥ 内定を出したとき〜承諾まで
起きやすいこと:ほかの会社と条件を比べられる。家族に反対される
対策:内定は電話で気持ちを伝えてから、条件を書面で送ります。「なぜあなたに来てほしいのか」を具体的に伝え、給与・休日・配属などの疑問に答える場を設けましょう。返事の期限は、焦らせすぎず、長すぎない1週間前後が目安です(テンプレート4)。
入社前辞退
⑦ 承諾してから入社まで
起きやすいこと:連絡が途絶えて不安になる。あとから受けた会社に気持ちが移る
対策:入社までの期間が長い新卒は特に、月に1回は接点をつくるのが大切です。先輩社員との食事会、職場見学、入社前の簡単な研修、社内報の送付など。保護者向けに会社案内を送るのも、家族の不安を減らすのに役立ちます(テンプレート5)。
辞退の理由別の対策
辞退の連絡で伝えられる理由は「ほかに決まった」が多いですが、その裏にはいくつかのパターンがあります。理由ごとに、効く対策は違います。
→ 横にスクロールできます
| よくある辞退の理由 | 裏にあること | 効く対策 |
|---|---|---|
| ほかの会社に決まった | 連絡が遅く、先に動いた会社に決めた/志望度が上がらなかった | 返信・面接・結果連絡のスピードを上げる。面接で「選ばれる理由」を伝える |
| 条件が合わなかった | 給与・休日・勤務地が求人票の印象と違った | 求人票に条件を正確に書く。面接で手取りの目安や残業の実態も説明する |
| 雰囲気が合わなそう | 面接官の態度、職場の印象、働く人の姿が見えない不安 | 面接官の対応を見直す。職場見学や先輩との面談。SNSで普段の職場を見せる |
| 家族に反対された | 知名度の低さ、仕事内容がわからないことへの家族の不安 | 保護者向けの会社案内。会社の様子がわかる動画やサイトを家族にも見てもらう |
| 自分にできるか不安になった | 仕事の難しさや人間関係への不安が解消されていない | 入社後の教え方、1年目の先輩の様子を具体的に見せる。入社前の面談で疑問に答える |
| 連絡なしで来なくなった | 電話やメールに出づらい。断りの連絡がしにくい | LINEなど気軽に返信できる連絡手段を用意する。「日程変更もお気軽に」と伝えておく |
※編集部が整理した一般的なパターンです。辞退した人に、差し支えない範囲で理由を聞いておくと、次の改善につながります。
「雰囲気が合わなそう」「家族に反対された」が多い方へ
応募者も家族も、会社のホームページで「どんな会社か」を確かめています。本物の職場の写真や先輩の声、正直な条件を載せた採用ページは、こうした辞退を減らす土台になります。費用の目安と、若手に選ばれるために載せるべき10のコンテンツをまとめています。
そのまま使える連絡テンプレート5つ
〇〇の部分を書き換えれば、メールでもLINEでもそのまま使えます。ポイントは「短く・具体的に・相手が返事しやすく」です。
テンプレート1:応募直後の返信(24時間以内に)
株式会社〇〇 採用担当の〇〇です。
さっそくですが、一度お話しできればと思います。下の日程でご都合のよいものはありますか?
・〇月〇日(〇)18:00〜
・〇月〇日(〇)10:00〜
・〇月〇日(〇)14:00〜
30分ほどの気軽な面談で、私服で大丈夫です。オンラインも選べます。
ほかの日がよければ、遠慮なく教えてください。
ポイント:候補日を先に示して、やりとりの回数を減らす。
テンプレート2:面接の前日リマインド
明日〇月〇日(〇)〇時から、お会いできるのを楽しみにしています。
場所:〇〇(地図:〇〇)
持ち物:特になし(履歴書は不要です)
当日は〇〇が受付でお待ちしています。〇〇駅から歩いて約〇分です。
もし都合が悪くなった場合は、このまま返信いただければ日程を調整します。
ポイント:迷わない情報+「日程変更もOK」で、無断欠席を防ぐ。
テンプレート3:面接後のお礼(当日中に)
〇〇の話(面接で印象に残った話)がとても印象的で、現場の〇〇とも「一緒に働けたらいいね」と話していました。
結果は〇月〇日(〇)までに、こちらからご連絡します。
それまでに気になることがあれば、どんなことでも聞いてください。
ポイント:面接の中身に触れる+結果の連絡日を約束する。
テンプレート4:内定の連絡(電話のあとに書面で)
あらためて、〇〇さんにぜひ入社していただきたいと考えています。
〇〇さんの〇〇なところが、うちの〇〇の仕事にぴったりだと感じました。
給与・休日などの条件は、添付の書面をご確認ください。
ご家族と相談される場合など、会社の説明が必要なときはいつでもお声がけください。
お返事は〇月〇日(〇)までにいただけると助かります。
ポイント:「なぜあなたなのか」を具体的に。家族の不安にも先回りする。
テンプレート5:内定承諾後〜入社前のフォロー(月1回)
〇月〇日に、来年〇〇さんと同じ部署で働く先輩たちとの食事会を予定しています。
配属先の雰囲気や、1年目にどんなことをするのか、気軽に聞いてもらえたらうれしいです。
参加できそうか、このまま返信いただけますか?
入社までに不安なことがあれば、いつでも連絡してくださいね。
ポイント:用件のある連絡で接点をつくり、不安を聞き出すきっかけにする。
辞退の連絡が来たときの対応
辞退の連絡が来たら、しつこく引き止めるのは逆効果です。一度だけ理由を聞き、誤解なら解き、気持ちよく送り出すのが基本です。
※内定の取り消しや、辞退した人への不利益な扱いは、トラブルにつながるおそれがあります。判断に迷う場合は、社会保険労務士などの専門家に相談してください。
人に頼らず「仕組み」で防ぐ
ここまでの対策は、どれも「誰かが、決まったタイミングで、必ず連絡すること」が前提です。ところが中小企業では、採用担当が本業と兼任していることがほとんど。忙しい時期ほど連絡が遅れ、辞退が増えるという悪循環が起きがちです。
仕組み化の3つのポイント
- 連絡手段をLINEにそろえる:若手が返信しやすく、既読もわかる。テンプレートを登録しておける
- 連絡のタイミングを決めておく:応募直後・前日・面接後・内定・入社前の5つを、担当が変わっても同じように
- 応募前から職場を見せておく:動画で雰囲気が伝わっていれば、「思っていたのと違う」による辞退が減る
連絡とフォローまで任せるなら「ワカッテ採用」
中小企業の若手採用に特化したSNS採用代行「ワカッテ採用」の採用獲得支援プランでは、TikTok・Instagramで職場の雰囲気を伝える動画づくりに加えて、公式LINEを使った応募前の対応、面接前のリマインド、面接後のフォローまで支援します。この記事で紹介したタイミングのうち、会社だけでは手が回りにくい部分を任せられるのが特徴です。
| 辞退が起きるタイミング | ワカッテ採用の支援(採用獲得支援プラン) |
|---|---|
| 応募の前 | 社員の人柄や職場を見せる動画で、「思っていたのと違う」を防ぐ |
| ①② 応募直後〜面接日の調整 | 公式LINEで、応募前の質問への対応や応募フォームへの案内 |
| ③ 面接の前日〜当日 | 面接前のリマインド |
| ⑤ 面接のあと | 面接後のフォロー |
| 全体 | LINE登録・応募・面接・採用までの数字を見て、どこで離れているかを分析・改善 |
※採用獲得支援プランは月額35万円(税別・広告費5万円込み)+初期費用15万円(税別)、最低契約6か月。投稿開始まで最短でも約45日かかります。
※採用数や応募数を保証するサービスではありません。面接の実施や内定の判断は会社側で行います。
料金・6か月の総額・向き不向きを詳しく知りたい方へ
3つのプランの違い、採用人数別の1人あたりコスト、会社側の工数、無料相談で聞くべき10の質問までまとめています。
辞退を減らすチェックリスト
- 直近3〜6か月の「面接辞退率」「内定辞退率」「入社前辞退率」を出した
- 応募への返信を24時間以内にするルールと、通知の仕組みをつくった
- 応募から1週間以内に面接できるよう、面接官の予定を押さえた
- 面接の前日リマインドと、当日中のお礼を必ず送るようにした
- 面接で、応募者が質問できる時間や先輩と話す時間をつくった
- 内定から入社まで、月1回は接点をつくる予定を立てた
- 辞退の理由を記録して、次の改善に使っている
よくある質問
本記事は、インディードリクルートパートナーズ リサーチセンター「就職プロセス調査(2026年卒)」、ワカッテ採用の公式サイト・プレスリリースなどの公開情報をもとに、編集部が2026年10月18日時点の情報で作成しています。辞退が起きるタイミングや理由別の対策、連絡テンプレートは編集部の整理で、効果は業種・地域・求人条件・選考の進め方によって異なり、辞退をなくすことを保証するものではありません。
まとめ:辞退は「連絡の空白」と「見えない不安」から生まれる
若手は早い時期から複数の会社と話を進め、内定を比べて選んでいます。面接辞退や内定辞退は、会社からの連絡が途切れたときや、不安が解消されないまま時間がたったときに起きやすくなります。応募直後の24時間以内の返信、1週間以内の面接、前日のリマインド、当日中のお礼、内定から入社までの月1回の接点。この5つを決まったタイミングで続けるだけでも、辞退は減らせる可能性があります。
そして、いちばん根本的な対策は、応募の前から社員の人柄や職場の雰囲気を見せておくことです。「思っていたのと違う」がなくなれば、選考の途中で離れる人は減ります。社内で連絡やフォローの手が回らないなら、動画づくりから応募後のフォローまで任せられるサービスを使うのも、ひとつの方法です。
あわせて読みたい関連記事
※データは2026年10月時点で確認できた公開情報にもとづきます。対策の効果は業種・地域・求人条件・選考の進め方によって異なり、辞退をなくすことを保証するものではありません。サービスの料金・支援内容は、必ず公式サイトで最新の情報をご確認ください。



コメント