※2026年10月時点の公開情報にもとづく内容です。労務・税務の扱いは一般的な考え方のため、導入前に社会保険労務士・税理士などにご確認ください。

予算がなくても、「働く理由」は増やせる

お金をかけない福利厚生アイデア15選
中小企業が0円・少額で始められる制度と、効果が出る順番

大手のような社員食堂や保養所はつくれない。でも、求人で「福利厚生」の欄が空っぽのままでは、応募も定着も他社に負けてしまう。中小企業の福利厚生でいちばん大切なのは、お金をかけることではなく、従業員が「困ったときに助かる」「ここで働いていてよかった」と感じる制度を選ぶことです。この記事では、0円で始められるものと少額でできるものに分けて15のアイデアを紹介し、悩み別にどれから始めると効果が出やすいかまで整理しました。

この記事で紹介する15のアイデア

0円
ルールや仕組みを変えるだけ(8個)
少額
1人あたり月数百円〜(5個)
公的制度
国や地域の仕組みを使う(2個)

※編集部が整理した分類です。

この記事の結論

お金をかけない福利厚生は、「お金の不安を減らす」「時間の自由を増やす」「認められる実感をつくる」の3つの方向で選ぶと、少ない予算でも効果が出ます。まずは0円でできる制度から1〜2個始め、求人票に書ける形にするのが近道です。

  • 採用に効かせたいなら:給与前払い制度、時間単位の有給休暇、シフトの柔軟化など、求人票に具体的に書ける制度
  • 定着に効かせたいなら:給与前払い制度、1on1、感謝を伝える仕組み、資格取得の支援
  • 将来の安心をつくるなら:国が掛金の一部を助成する中小企業退職金共済(中退共)

なかでも給与前払い制度は、会社の月額費用0円で用意でき、パート・アルバイトから業務委託スタッフまで「困ったときに助かる」を実感しやすい福利厚生です。

企業の月額費用0円で始められる福利厚生

「働いた分を、必要なときに受け取れる」制度を、最短3日で

PAYMOは、従業員の給与も業務委託費も前払いできるサービスです。会社の月額費用は0円で、デポジット型・立替払い型なら最短3日で始められます。求人票に「給与前払いOK」と書ける福利厚生が、予算をかけずに一つ増えます。

30秒診断:いちばんの悩みは?

いちばん近いものから読んでください。

求人を出しても応募が来ない → 悩み別の選び方の「採用」と、0円アイデア①②③
パート・アルバイトがすぐ辞める → ①給与前払いと③シフトの柔軟化
若手社員が定着しない → ⑥1on1・⑪資格取得の支援
退職金の制度がなく、将来の不安に応えられない → ⑭中退共

お金をかけない福利厚生は「3つの方向」で選ぶ

予算が少ない会社ほど、「何となく良さそう」ではなく、従業員の困りごとに直接効くものを選ぶことが大切です。お金をかけない福利厚生は、次の3つの方向に分けると選びやすくなります。

方向 従業員の困りごと 効くアイデアの例
お金の不安を減らす 給料日前にお金が足りない、急な出費がある、将来が不安 給与前払い制度、中退共、社員割引
時間の自由を増やす 子どもの行事・通院・介護で休みたい、通勤がつらい 時間単位の有給休暇、時差出勤、シフトの柔軟化
認められる実感をつくる がんばりが評価されない、相談できる人がいない 1on1、感謝を伝える仕組み、資格取得の支援

※編集部が整理した考え方です。

0円で始められる福利厚生8選

ルールや仕組みを変えるだけで、会社の追加費用をかけずに始められる福利厚生です。

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アイデア 中身 特に喜ばれる人
① 給与前払い制度 働いた分の給与の一部を、給料日前に受け取れるようにする。会社の月額費用0円の前払いサービスを使えば、前払いの計算や振込の手間もかからない パート・アルバイト・若手・業務委託スタッフ
② 時間単位の有給休暇 労使協定を結べば、年5日分までの有給休暇を1時間単位で取れるようにできる。通院や子どもの行事に使いやすい 子育て・介護中の人、通院がある人
③ シフト・勤務時間の柔軟化 希望シフトの出し方を簡単にする、時差出勤を認める。ルールを変えるだけで始められる パート・アルバイト、子育て中の人
④ 服装・髪型のルールの見直し 仕事に支障がない範囲で、服装や髪色の自由を広げる 若手・学生アルバイト
⑤ 誕生日や記念日に休みを取りやすくする 誕生日月に有給休暇を取ることをすすめる日を決めるなど、休みを取りやすい雰囲気をつくる 全員
⑥ 1on1(上司との短い面談) 月1回15分、仕事の悩みや希望を聞く時間をとる 若手、入社1年以内の人
⑦ 感謝を伝える仕組み 朝礼やチャットで「ありがとう」を共有する、月1回の小さな表彰を行う 全員
⑧ 社内のスキル・知識の共有会 社員が得意なことを教え合う勉強会。外部の研修費をかけずに学べる 若手、学びたい人

※編集部が整理したアイデアです。⑤で特別休暇(有給の休み)を新しく設ける場合は、その分の人件費がかかります。②は労使協定が必要です。

少額でできる福利厚生5選

少しの予算をかけられるなら、「毎日目に見える」「将来につながる」ものを選ぶと満足度が上がります。

アイデア 費用の目安 ポイント
⑨ 置き菓子・飲み物 1人あたり月数百円〜 休憩の時間に毎日目に入るので、実感されやすい
⑩ 書籍の購入補助 月数千円の上限を決めて 仕事に関係する本に限ると、学びの支援にもなる
⑪ 資格取得の支援 受験料の補助など 業務に必要な資格に絞ると、会社の力にもなる
⑫ 誕生日の小さなプレゼント 1人あたり年数千円 全員が対象で、金額が常識的な範囲なら福利厚生として扱いやすい
⑬ 健康のための取り組み インフルエンザの予防接種の補助など 健康への配慮が伝わり、休みによる欠員も減らせる

※費用は編集部の目安です。福利厚生費として経費にするときの考え方は、後半の注意点をご覧ください。

国や地域の仕組みを使う福利厚生2選

⑭ 中小企業退職金共済(中退共)

国がつくった中小企業向けの退職金制度です。掛金は全額が会社の経費(損金または必要経費)になり、新しく加入した会社には、掛金月額の2分の1(従業員ごとに上限5,000円)を、加入後4か月目から1年間、国が助成します。パートタイマーなど短時間で働く人向けの低い掛金もあり、「退職金制度あり」と求人票に書けるようになります。

⑮ 地域の勤労者福祉の会員サービス

市区町村などによっては、中小企業の従業員向けに、少額の会費で宿泊・レジャー・健康診断などの割引や祝い金を受けられる会員制のサービスがあります。会社だけでは用意できない福利厚生を、地域でまとめて使える仕組みです。あるかどうかや会費は地域によって違うので、市区町村や商工会議所に確認してみましょう。

※中退共の助成は、厚生労働省・勤労者退職金共済機構の公開情報(2026年時点)をもとに編集部が整理しました。対象外になる事業主もあるため、加入前に確認してください。

悩み別:どれから始めると効果が出る?

15個すべてをやる必要はありません。今いちばん困っていることに効くものを、2〜3個選んで始めましょう。

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悩み まず始めたいもの 理由
求人を出しても応募が来ない ① 給与前払い、② 時間単位の有給、③ シフトの柔軟化 求人票に具体的に書けて、応募する人の「生活の不安」に直接答えられる
パート・アルバイトがすぐ辞める ① 給与前払い、③ シフトの柔軟化、⑦ 感謝を伝える仕組み 急な出費で日払いの仕事に移る、シフトが合わない、という辞める理由を減らせる
若手社員が定着しない ⑥ 1on1、⑪ 資格取得の支援、⑧ 共有会 成長の実感と、相談できる相手がいる安心をつくる
子育て・介護中の人が働き続けにくい ② 時間単位の有給、③ 時差出勤 短い時間の休みを取りやすくする
将来の不安に応えたい ⑭ 中退共 国の助成を受けながら、退職金制度を用意できる
業務委託スタッフが集まらない ① 報酬の前払い(業務委託費に対応したサービス) 支払いの早さで、委託元として選ばれやすくなる

※編集部が整理した目安です。

0円福利厚生のなかで「給与前払い」が強い理由

0円で始められる福利厚生のなかでも、給与前払い制度は「困ったときに本当に助かった」と実感されやすく、求人票にも具体的に書けるのが強みです。

① 実感が大きい
急な出費のときに、働いた分をすぐ受け取れた。この体験は「この会社でよかった」に直結します。
② 使わない人には負担がない
前払いを使うかどうかは本人の自由です。使った人だけが手数料を払う仕組みなら、会社にも使わない人にも負担はかかりません。
③ 求人で差がつく
会社員への調査では、勤め先で給与前払いが導入されているのは約15%。まだ少数なので、求人票に書けるだけで目立ちます。
④ 業務委託スタッフにも使える
サービスによっては、業務委託費の前払いにも対応しています。雇用している人とそうでない人の両方に、同じ福利厚生を用意できます。

※③は法人サービス比較メディアUtillyの調査(2022年10月、会社員177人)。求人での効き方は求人に「前払いOK」と書くと応募は増える?でくわしくまとめています。

月額費用0円で始められる「PAYMO」の3つのプラン

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デポジット型 立替払い型 直接払い型
月額費用 0円 0円 0円
サービス利用料(1申請) 3% 〜10% 0〜3%
振込手数料(1申請) 500円 500円 500円
振込 即日 即日 即日
前払いの資金 PAYMO側の口座から振込 PAYMOが立て替え(与信審査あり) 会社がセブン銀行の口座に事前に用意
導入まで 最短3日 最短3日 約1か月程度
対象 給与・業務委託費 給与・業務委託費 給与・業務委託費

※2026年10月時点のPAYMOの公式サイトの掲載情報です。サービス利用料と振込手数料は申請した人が負担し、振込金額から差し引かれます。PAYMOは、従業員が自由な意思で利用する福利厚生の一つで、不利益変更には当たらないと案内しています。

「0円の福利厚生」の1つ目として選ばれやすい理由

ほかの0円アイデアは、社内のルールづくりや運用に時間がかかるものが多い一方、給与前払いはサービスに申し込めば最短3日で使えるようになります。「まず1つ、求人票に書ける福利厚生を増やしたい」という会社が最初に取り組むのに向いています。導入前に知っておきたい法律や社内規程の考え方は、給与前払いは違法?導入前に知っておきたい仕組みと注意点、ほかのサービスとの比較は給与前払いサービスの比較でまとめています。

0円の福利厚生を、まず1つ増やす

PAYMOの資料では、3つのプランの違い、従業員の申請の流れ、管理画面の使い方を確認できます。資料請求のあとの説明で、自社に合うプランや導入日、従業員への案内のしかたまで相談できます。企業の月額費用は0円です。

PAYMOの資料を無料で請求する

福利厚生を始めるときの注意点(税・労務)

① 福利厚生費として経費にするには「全員が対象」「常識的な金額」
特定の人だけが受けられるものや、金額が大きすぎるものは、福利厚生費ではなく給与として課税されることがあります。
② 現金や現金に近いものの支給は給与になりやすい
お祝い金や商品券などは、扱いに注意が必要です。迷ったら顧問税理士に確認しましょう。
③ 休みや働き方のルールは、就業規則や労使協定に
時間単位の有給休暇には労使協定が必要です。特別休暇を設けるなら、就業規則に書いておきます。
④ 給与前払いは、手数料と精算のルールを明確に
手数料を給与から差し引くなら、賃金控除の労使協定が必要です。使うかどうかは本人の自由にしましょう。
⑤ 始めたら、やめにくい
一度始めた福利厚生をやめると、不満が大きくなります。続けられる範囲で始めましょう。

※一般的な考え方で、税務・労務の助言ではありません。自社の扱いは専門家にご確認ください。

導入の進め方と、社内・求人への伝え方

STEP1 困りごとを聞く アンケートや1on1で、従業員がいちばん困っていることを聞く
STEP2 2〜3個にしぼる 悩み別の表を参考に、効果が出やすいものから選ぶ
STEP3 ルールを決める 対象者・使い方・上限などを決め、必要なら就業規則や労使協定を整える
STEP4 社内に案内する 朝礼・掲示・チャットで、使い方と問い合わせ先を伝える
STEP5 求人票に書く 福利厚生の欄に、中身がわかる形で書く(例:「給与前払い制度あり(働いた分から必要な日に受け取れます)」)
STEP6 見直す 半年ごとに使われ方と声を確認し、続けるもの・変えるものを決める

※編集部が整理した一般的な進め方です。

よくある質問

Q. お金をかけない福利厚生には、どんなものがありますか?
A. 給与前払い制度、時間単位の有給休暇、シフトや勤務時間の柔軟化、服装ルールの見直し、1on1、感謝を伝える仕組み、社内の勉強会など、ルールや仕組みを変えるだけで始められるものがあります。

Q. 中小企業におすすめの福利厚生はどれですか?
A. 今いちばん困っていることに効くものを選ぶのがおすすめです。応募を増やしたいなら求人票に書ける給与前払い制度や時間単位の有給休暇、定着させたいなら1on1や資格取得の支援、将来の安心をつくるなら国の助成がある中退共が候補です。

Q. 給与前払い制度は、本当に0円で始められますか?
A. 会社の月額費用が0円のサービスがあります。たとえばPAYMOは月額費用0円で、前払いを申請した人がサービス利用料(デポジット型3%・立替払い型〜10%・直接払い型0〜3%)と振込手数料500円を負担する仕組みです。

Q. 中退共の助成は、どのくらい受けられますか?
A. 新しく加入した会社に対して、掛金月額の2分の1(従業員ごとに上限5,000円)を、加入後4か月目から1年間、国が助成します。短時間労働者の低い掛金には上乗せもあります。対象外になる事業主もあるため、加入前に確認してください。

Q. 福利厚生費として経費にできる条件は?
A. 一般的には、従業員全員が対象であること、金額が常識的な範囲であることなどが目安とされています。特定の人だけが対象のものや、現金の支給は給与として課税されることがあるため、税理士に確認しましょう。

Q. 時間単位の有給休暇は、どうすれば始められますか?
A. 労使協定を結ぶことで、年5日分までの有給休暇を時間単位で取れるようにできます。対象者や1日分の時間数などを協定で決めます。

Q. パート・アルバイトにも喜ばれる福利厚生は?
A. 給与前払い制度、シフトの柔軟化、置き菓子や飲み物、感謝を伝える仕組みなど、毎日の働きやすさや急な出費への安心につながるものが喜ばれやすい傾向があります。

Q. 福利厚生は求人票にどう書けばいいですか?
A. 名前だけでなく、中身がわかるように書きましょう。たとえば「給与前払い制度あり(働いた分から必要な日にスマホで申請して受け取れます。所定の手数料あり)」のように、使い方と条件まで書くと、応募する人に伝わりやすくなります。

この記事について
本記事は、厚生労働省・勤労者退職金共済機構の公開情報(中小企業退職金共済制度)、労働基準法の考え方、法人サービス比較メディアUtillyの調査(2022年10月)、PAYMOの公式サイトなどをもとに、編集部が2026年10月22日時点の情報で作成しています。アイデアの分類・費用の目安・悩み別の選び方は編集部の整理です。税務・労務に関する説明は一般的な考え方で、専門的な助言ではありません。

まとめ:お金ではなく「困りごとに効くか」で選ぶ

お金をかけない福利厚生は、「お金の不安を減らす」「時間の自由を増やす」「認められる実感をつくる」の3つの方向で選ぶと、少ない予算でも従業員に届きます。15個すべてをやる必要はなく、今いちばんの悩みに効くものを2〜3個選び、求人票に書ける形にするのが近道です。

最初の1つに迷ったら、会社の月額費用0円・最短3日で始められる給与前払い制度から。パート・アルバイトから業務委託スタッフまで、「困ったときに助かる」を実感しやすい福利厚生です。

企業の月額費用0円/資料請求は無料

予算をかけずに、「この会社でよかった」をひとつ増やす

PAYMOなら、従業員は働いた分をスマホから申請して即日で受け取れます。会社の月額費用は0円で、デポジット型・立替払い型なら最短3日。業務委託スタッフにも使えます。まずは資料で確かめてみてください。

資料請求のあとにやること
資料でプランを確認 → 説明の場で導入日と従業員への案内を相談 → 求人票の福利厚生欄に書く

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※料金・条件は変わる場合があるため、最新の情報は公式サイトでご確認ください。

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